3月上旬の感染症の動向とスギ花粉飛散について・・・
- 2025年3月9日
- 小児科
今年度流行していたインフルエンザAH1pdm09型の流行はピークを越え、現在は全国的にほぼ落ち着いていますが東京の一部の地域(職場や学校など)では小流行しているようです。
2月25日(火)から花粉の飛散が急激に増加していました。その後の寒波・雪により一旦花粉の飛散が少ない日もありましたが、3月9日本日から再度花粉の飛散が急増する見込みです。急に眼が腫れたり鼻水が増えたりと症状が悪化しますので、その前に治療を開始したり、眼鏡やマスクを着用するなど対策に御注意ください。スギ花粉症が心配な方は 2023年に作成したスギ花粉症と対策や対処療法についてを参照ください。。。
3月上旬の菊名周辺の感染症の動向をお伝えします。
インフルエンザは菊名周辺ではほぼ落ち着いています。東京では一部流行している地域もあるため、東京の私立中学校・高校に通学している方はご注意ください。
RSウイルス感染症は増加傾向で、複数の保育園で流行しています。治療薬はなく対処療法が中心のウイルス疾患です。発熱・咳嗽・鼻汁が出現し、2歳未満の乳児が感染すると呼吸症状が悪化し喘息のような喘鳴(ゼーゼー)が出現し、肺炎・中耳炎等を合併しやすいため注意が必要です。小学生では発熱は少なく、喘息症状が悪化したり咳嗽が長引く症例が多いようです。
感染性胃腸炎(嘔吐・下痢症)が流行しています。感染を予防するためにも、手洗い・うがいを心がけましょう。
伝染性紅斑は減少傾向です。両側の頬(ほほ)・上腕(二の腕)・大腿(ふともも)が赤くなるのが特徴的な疾患です。
HMPV(人メタニューモウイルス)が少し流行しています。治療薬はなく対処療法が中心のウイルス疾患です。インフルエンザやコロナウイルスが陰性なのに、発熱が3日以上持続する場合にはかかりつけ医に検査を相談してみましょう。