スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その5
- 2023年2月20日
- 小児科
スギ花粉の飛散量が増加しています。花粉の飛散が多いと抗アレルギー薬の内服だけでは効果が弱く、鼻水・くしゃみ・鼻閉・鼻掻痒感などの鼻症状もひどくなってきます。
このような場合は点鼻薬を開始すると良いのですが、点鼻薬は上手に点鼻が出来ないと効果がありません。以下の方法を参照してください。
1.点鼻をする前に鼻をかみましょう。
2.小児が点鼻を行う体勢としては、横になった状態で枕を肩の下にあてて頭を後ろに傾け鼻が上を向くようにする体勢が良いでしょう。
3.保護者の方が点鼻をしない側の鼻の穴を押さえてあげましょう。
4.お子さんにゆっくり鼻で呼吸をしていただき、息を吸っているタイミングで決められた回数だけ点鼻を行いましょう。もう片方の鼻も同様に点鼻をしましょう。
5.2~3分間、同じ体勢を維持すると効果的です。
1日1回の点鼻薬は、入浴後に点鼻をするのがお薦めです。
市販薬の点鼻の中には血管収縮剤の入った点鼻薬も発売されていますが、使いすぎると耐性が起きてしまい効果が弱くなったり、かえって炎症が悪化することもあるので御注意ください。 その6へスギ花粉症と治療と対処療法について・・・その6