ヘッダー画像

きくなコラム

COLUMN

スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その8|きくな小児科皮ふ科クリニック|菊名駅の小児科・皮ふ科

スギ花粉症と治療と対処療法について・・・その8

抗アレルギー剤の内服・点眼およびステロイド点鼻薬等を使用していても、スギ花粉症の症状のコントロールが難しい方には、舌下免疫療法(シダキュア)がお薦めです。

治療開始2~3か月後から効果が現れることが多く、3年間以上継続すると治療を中止した後も症状が改善しています。4年・5年と治療を継続するとさらに効果が持続すると考えられています。

注意点として、スギ花粉飛散時期(1月~5月上旬)には治療の開始・再開ができません。

1か月(30日)のうち、たった数日でも治療を怠ってしまうと有効性は低くなってしまいますので、花粉が飛んでいない時期にも毎日・3年間以上・舌下免疫療法を継続する必要があります。

舌下投与後2時間は入浴や激しい運動は控えることになっていることにも注意が必要です。

今年のシーズン中に花粉症治療を毎日継続していても症状のコントロールが難しかった人の中で、スギ花粉症特異抗体(RAST)が陽性の小学生以上の人については、医療費が無料となる令和5年8月以降からの治療開始がお薦めです。

10月頃までに舌下免疫療法を開始出来ると、翌年以降のスギ花粉症の症状改善が期待できます。

その9へ